Climb Every Mountain
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白草山&箱岩山
クルマが冬タイヤになっていない。早起きしたくない。あまり歩きたくない。なるべく景色が良さそうな所…。
という、我ながらナメた条件。
んなトコロあるかよ、と思いつつ、目的地としたのは、白草山。
条件、ちゃんと満たしてましたよ。
もうひとつ「静かな山」という条件まで付けられる。すれ違ったのは1名。山頂は独占。
これはオススメの山だ。
唯一残念だったのは、寒さ。
太陽がずっと雲の後ろに隠れていて、身体が温まらない。
風も冷たく、凍えた。
防寒対策は万全で、過去にはもっと低い気温も経験しているにもかかわらず、これだけ寒かったのは、体がまだ寒さに慣れていないからなのかもしれない。
2018年12月16日 奥さんと
大川入山
大川入山は二度目。
前回(2016年10月14日)とは別の、治部坂ルートで。
二度目と言っても、それほど思い入れが強かったわけではない。こっち方面に所用があったため。あっち(阿智)だけど(ぷっ
そんなわけで、特にこのタイミングを見計らったとか、何かを期待して、ということではなかったのだけれど、霧氷が見られましたよ。
ホントだ、白い羊だ。
見通しが甘く、「昼飯いらないな」と持って行かなかったため非常食しかなく、ガス欠。着替えは持って行ったけれど、面倒くさくて着替えなかったら汗冷えで凍えるなど、自業自得で痛い目に遭う。しょぼーん。
しかし、景色は素晴らしかったなあ。
2018年11月23日 奥さんと
御嶽山
御嶽山は二度目。
前回は、娘が高山病になり、山頂目前でぼくが連れて下山。というわけで、山頂には立っていない。また今度来よう、と思っていたら、その二週間後に御嶽山噴火。
それ以来の御嶽山。
御嶽行きは、米っちょ、西村くん、といういつものメンバーだけど、今回は珍しく、西村くんの提案だった模様。
立ち入り規制が解除されたのだとか。
立ち入り規制の解除は期間限定らしく、平日にもかかわらず、混雑。
すれ違う人に「こんにちは」と挨拶するんだけど、途中から、とてもやりきれないレベル。「こんちは、こんちは、こんちは、こんちは…」。
米っちょに元気がない。噴火の被害に思いを馳せているらしい。
山頂で
「米っちょ、そこに立ってよ」
と声かけるも
「ごめん。記念撮影する気分になれない。悪いけど、先に降りてるね」
と、山頂から早々に立ち去ってしまう。山頂直下の碑で、深く祈りを捧げている。
米っちょとの付き合いも、だいぶ長くなってきたと思っていたけど、意外な一面に驚かされる。
西村くんに話しかけてみる。
「米っちょ、あんなセンシティブな面があるんだね」
「アシもだに」
「はぁ?」
「アシも、うるうる来てるもん」
「いや、今はマジメに話してるんだから、そういうのいらないから」
「ホントだって。うるうる来てる来てる」
「…」
「うるうる来るでしょ。カメさ、来ないの?」
「いや、オレはそういうのないね」
引き籠もり生活+昨夜の寝不足の影響から、石窯山荘で30分お昼寝させてもらってなお、疲労困憊で下山。
ともあれ、無事に下山できて良かった。
帰路は、開田高原経由。
西村くんの
「お山のあとのソフトクリームは最高」
という、たっての希望で。
車内で、蕩々とソフトクリーム愛を語るゴキゲンな西村くん。
家に帰ったら「センシティブ」の意味を辞書で引いてみた方が良いぞ。
2018年10月3日 米っちょ、西村くんと
大松尾山(おおまとうやま)
米っちょに誘われていたんだけど、どうしても外せない用事が入ってしまい、無念のお断り。
天気も良くて残念すぎるので、用事のある正午までに帰ってこられる山を探す。
大松尾山。地元の山、とのこと。初めて聞いた。そして、どうしたって読めない。「おおまとうやま」。
アクセスは、折草峠から。そこから延びる道があることは、以前から知っていた。
「どこにつながるんだろう?」
という疑問が、今日氷解。そこが目的地。
が、とんでもない悪路。全長4.2km。もうすぐ4kmかという地点で、とうとう進めなくなる。
そのとんでもない悪路を400mバック。なんとかUターンして、スゴスゴと帰路へ。
ふと見上げると、ちょっと登ったすぐそこが尾根の雰囲気。道でない笹原を進んでみる。期待通り、尾根。そこからは、明瞭な踏み跡のある笹原。赤テープも見える。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
山頂。
到達できる確信なく、登頂。
なにこの達成感。
2018年9月19日 一人で
二児山&黒河山&笹山
登山が趣味、とは言いつつ、歩くことが好きなわけではない。疲れることはやっぱり嫌いだ。
そして、今年のとんでもない猛暑。酷暑。
ついつい、サボりがち。
しかし、友人との夏登山部の日程も決まり、さすがに少し歩いておかないとマズいかな、と。
その上、朝起きるととても澄んだ空。
前日に何の準備もしていなかったので、慣れ親しんだ場所に行くことにする。
黒川牧場は、まだ登山が趣味になる前、撮影に適した場所を探してフラフラしていたときに、偶然見付けた場所だ。
偶然見付けたので、なんだか思い入れが深い。なんとなく、自分だけの場所という錯覚。
「あそこ、オレが見付けたんだ」
みたいな。
何度も訪れているけれど、今回は久しぶり。
黒川牧場への道が、長い間、通行止めだったから。
久しぶりの黒川牧場。
まずは二児山へ。
そこから、黒河山に向かう。
このルートは何度か通っているが、黒河山までたどり着けたことがない。登山道が通じておらず、いつも途中であきらめていた。
おそらく、一度、一応、道を通したのだろう。途中、踏み跡は薄く倒木が多かったけれど、なんとか黒河山まで。
黒河山から笹山へのルートは、一度通ったことがある。というわけで、笹山経由で、黒川牧場の駐車場に戻る。
初めて周回できたことに満足。
ただ、全体的に道が少しずつ荒れてきている(荒れる、まではいっていないけれど、最近ほとんど誰も来てないよねという)感じがして、なんとなく寂しい気持ちになった。
2018年8月9日 一人で
蓮華岳
5日前に、同じ針ノ木雪渓から針ノ木岳に登っている。
そのレコを見た奥さんが
「私も行きたい。私も登りたい」
とうるさい。
5日前の山行は、なかなか辛かったので、若干憂鬱。
というカンジで登りはじめたのだけれど、行ってみれば最高の登山となった。
登山というのは、どこへ行くのか、誰と行くのかも重要だけれど、一番大事なのはお天気という結論。
針ノ木小屋から蓮華岳山頂までは、どこを観ても絶景。足下にも、高山植物が咲き誇る。コマクサをこれだけたくさん見たのは初めて。途中でさすがにありがたみがなくなるほど。そんなコマクサの群生のバックに、槍だったり剱だったり。
素晴らしいとしか言いようがない。
好天過ぎて、雪渓の上でさえも暑かったのは、閉口したけれど。
もちろん疲れたけれど、5日前の登山が下見のカタチになったので、様子が分かっていて、だいぶ楽に下山できた。
大きなカメラを持って行き、絶景を写真に収めたのだが…、ウソみたいにセンサーが汚れていて台無し(>_<)
ちょっと落ちこんでいる。
あとは、巨大な落石を目撃したこと。
いままでの登山で、もっとも恐ろしい経験だった。
無事の下山を感謝したい。
2018年7月15日 奥さんと
マセナギ(空木岳登山道)
西から台風が近づいている。
先日、空木岳に登ったとき
「イワカガミがたくさん咲いていたよ」
と言ったら奥さんが随分とうらやましがったので、イワカガミを見にマセナギまで行ってみるか、と出発。
残念ながら、イワカガミも、キレイのピークは過ぎていたのかな。
ぼくは花には大して興味がないので、望遠レンズ一本勝負。
コルリの声があちこちから聞こえるもノーチャンス。ウグイスはワンチャンあったけれどSHOOTに至らず。決定力不足。ブレたジュウイチの写真を一枚…orz
それはともかく、メンタルというのは重要だなと再認識。
空木岳に登ったときは、マセナギ辺りでは「序の口序の口」とガシガシ登っていたのに、今日はもうヘトヘト。なんでこんなに疲れるんだ、と。
最後、少し雨に降られた。
2018年6月10日 奥さんと
空木岳
面識はないし、歳もだいぶ離れている。でも、その人のヤマレコを見ていて、勝手に親しみを感じている。
「家がわりと近いのかな?」
と思ったのがきっかけだったけれど、なんとなく好感が持てるのだ。
ヤマレコにアクセスすると、つい、その人の書き込みをチェックしてしまう。
その人が、空木岳に登っている。
ぼくは空木岳が好きだ。
米っちょの特別な山が赤岳なら、ぼくにとってのそれは、空木岳。
「地元の山」と呼べるから、というのが大きな理由かもしれない。同じ「地元の山」でも宝剣とか「西駒」ってのはベタすぎる気もするし。
「地元の山」だから、登山が趣味となってから、是非登りたいと思っていた。登ってみて、すっかり魅了される。
そんなこんなで、4度目の空木岳へ。
何度来ても、いいなって思う。
ただ今回は、もうちょっとで山頂、というタイミングでガスってしまい、眺望的には少し残念だった。
下山時、駒石の手前付近で、長野市から来たという美人山ガールとすれ違う。
「高速代奮発してきたのに、何も見えない!」
ぼくのせいではないけれど、なんだか申し訳ない気分になる。
「お天気のことが気に入らなくても、空木岳のことは嫌いにならないでください!」
ぼくはキクイタダキの写真が撮れて、大満足だったけど。
2018年6月1日 一人で
高社山(こうしゃさん)
本当は明日、友人とステキ登山の予定だったけれど、友人の一人の予定が微妙なのと、天気予報がイマイチとのことで、キャンセルに。
残念すぎるので、晴れているウチにどこかへ一人で。
ということで、評判の良い、高社山へ。
スキー場のゲレンデを、一直線に登っていく。
なかなかの急登。息も絶え絶えに、それでも、1時間で山頂へ。
山頂で、一人のご老人と出会う。
山では、教えたがりなオッサンに良く出会う。しゃべりたいことを一方的にまくしたてられて、閉口することもしばしば。
今回出会ったご老人は、地元中野の方らしく、この界隈のことに実に詳しい。そして、こちらの聞きたいことを教えてくれる。ラッキーな出会いだった。
「この山を境に、岳南と岳北。岳南はそれほど雪は多くない。岳北は豪雪地帯。一里一尺と言って、一里進むごとに一尺雪深くなると言われている。あの峠を越えれば、すぐに新潟。あれは新幹線の飯山駅。飯山のさらに奥が栄村。地震があった。岳南の中野は果樹が盛んだが、岳北には果樹はまったくない。田んぼだけ。雪で果樹は育たない。あそこに見える送電線は、新潟に中部電力が火力発電所を作ったときにひかれた。あの変電所からこの界隈に電気を送っている。新幹線もこの電気を使っているらしい。千曲川の左側、あそこの山の麓に建物がないのは、以前そこが池だったため。地盤が緩い。その近くにある大きな建物はエノキ工場。この辺で一番大きい工場。中野市の人口は4万5千弱。この高社山は中野を象徴する山」
ダメだ。半分くらいしか思い出さない。
それにしても、一気に中野に親近感がわく、良い出会いだった。
おじいさん、ありがとう。
2018年5月22日 一人で
御座山(おぐらやま)
直樹は中学二年。通っている中学では、二年時に登山を行う。
トレッキングシューズも買ったし、足慣らしの意味も兼ねて、連れて行く。
補欠とは言え、サッカーチームで練習しているから体力的な問題はなかろう、と思っていたのだけれど、使う筋肉が違うのか、あちこち痛くなってなかなか大変だった模様。
ぼく自身は、二度目の御座山。
昨年の4月に登った際は、晴れていたものの強風。山頂では立っているのもやっとの強風に晒され、体が冷えてしまい、また、残雪に苦労させられて残念な山行だった、とメモが残っている。
今回は満足な山行でした。
「シャクナゲがキレイだそうだから」
という奥さんの希望で御座山に決めたんだけど、実際にシャクナゲがとてもキレイ。取り立てて花に興味のないぼくも、キレイだなーと思いながら歩きました。
晴れて風もなく、空気はひんやりしていてとても気持ちが良かった。歩きやすい登山道。山頂からの絶景。まったく文句なし。
一首詠みたくなる。
御座山 峰の石楠花 心あらば
今ひとたびの ミユキちゃんと…(未完)
2018年5月20日 奥さん、直樹と
編笠山&権現岳
中年になると、なのか、最近、同級生がみんなマラソンをはじめている。
なにが楽しいのかって思うわけです。ぼくはね、この先の人生、走らずにすむなら一度も走らずに済ませたいと思っています。ええ。
米っちょも、「最近走ってる」と言い始めて半年近くなるのだろうか。確かに、その成果は上がっているようだ。急坂をグイグイと登っていく。死ぬ思いで着いていく。
会話における台詞もおかしい。
「今度、甲斐駒登らない?」
「いいねぇ」
「黒戸尾根。日本三大急登の一つなんだって」
「はぁ?なんでわざわざそんなルート?北沢峠からでいいでしょ」
「じゃあ、槍ヶ岳日帰りとかどう?」
「冗談だろ?あの素晴らしい朝日を忘れたのか?泊まろうよ」
もう、ホント嫌いアスリート。
すぐ「限界に挑戦」とか言うじゃん。もっと、山を、景色を楽しもうよ。
米っちょのアスリート発言にムカついてテンション上がったせいなのか、疲れも感じず、いつになく元気に帰宅。
翌日、どっと疲れが出てる。体中が痛い。うぅ…
2018年5月17日 米っちょと
横手山
本日二座目は横手山。
最初、笠ヶ岳に行くつもりで向かうも、林道が25日まで通行止め。
登山口まで3キロくらいなので、もちろん歩けなくはないのだけれど、登山靴が減るのをケチって、すぐそばの横手山へ。
横手山。リフトなどで、歩かずに山頂まで行ける。
「日本一標高の高いスキー場」とのことで、まだスキー場としても営業中。
普段なら、利用できる乗り物はすべて利用する主義なのだけれど、5キロも太ってしまった腹を引っ込めるために、歩いて行くことに。体を鍛えるために。
しかし、これが大変。
序盤から、岩がごろごろ。岩の隙間の土もぐちょぐちょ。途中から残雪で登山道が危険な斜面に。唯一安全なのは、リフトの下。雪もなく、一応道になっている。けれども、とんでもない急斜面。ほとんど這いつくばりながら登る。
で、アベックって言うの?カポー?まぁ何と呼ぶかはさておき、男女の二人組。二人は恋人。その彼女さんの方が叫ぶ。
「ねぇ見て。あんなところ歩いてる人がいるよ」
「ホントだねぇ」
「どうしちゃったのかなぁ」
聞こえてるぞ、このヤロー。好きで登ってるんだよ。
ヘトヘトになりながらなんとか山頂へ。
「リフトの下歩かないで!」
係員のお兄さんに怒られる。
すみませんでした。
懲り懲りだったので、下山はリフトで。
窓口のおじさんに笑われる。
「フツーはあべこべでしょ。上りリフトで下りはスキーよ(笑)」
体よりメンタルが鍛えられた気がします。
※GPSデータを見ると、どうも山頂に立っていなかった模様。わかりにく。
2018年5月5日 一人で
斑尾山&大明神岳
当初は奥さんの「ライチョウが見たい」ご希望に添うべく、いそうなところに登る予定だったけれども、奥さんに来客があり、急遽、ぼく一人でどこかへ行くことに。ガイドブックを眺め、良さそうなところに。
で、この斑尾山なんだけど、とても良かった。正確には大明神岳から野尻湖を見下ろす展望が素晴らしかったのだけれども。
しかも、登山客は一人もいない。絶景独占。近くの人は、みんな来ればいいのに。ぼくの自宅から登山口までは2時間近くかかるので、なかなか来られませんが。
巨大な虫取り網を持った人が二組4名。なんでも、珍しい蝶がいるんだとか。
かなりの急坂に苦労するも、距離はないので、それほど疲れはない。
下山後、もう一座登ることに。
2018年5月5日 一人で
燕岳
一年ぶりの燕岳は奥さんと。
「なんつーカッコしてんの?」
「なにが?」
「毛糸の帽子にフリース、ゲイターに長ズボン、ネックウォーマーまで。暑くて死ぬよ?」
「えー、だって寒いじゃん」
「寒いったって8度。10分歩けば汗だくだよ」
「私は寒いのがダメなんです。暑ければ脱げば良いんだし」
「いやいや、やめとけって。あの人見ろ、半袖で歩いてるぞ」
「えー…。あそこ見て、ダウン着てる人もいるよ」
「ありゃ、温泉に湯治に来たじいさんだろ」
「うそ。とにかく、私は寒いと動けなくなっちゃうんだから、着ていくの」
登山口に到着する頃には、すべて脱ぐことに。
ほらみろ、オレの言ったとおりじゃねーか。
無駄な荷物が増えるだろ。
とは言いつつ、ぼくも無駄な荷物(出っ張った腹)が邪魔して、登りは随分置いて行かれた。
厚着をバカにした仕返しでしょうか?
2018年4月29日 奥さんと
戸倉山
昨日の雨からの、素晴らしいお天気。
遠出はできないが、地元の山へ。
友人が「トレラン」とか言い始めているので、少しでもついて行けるようにと、速いペースで登ってみる。
あっという間に息が切れる。
「ゼーゼーハーハー…」
途中にある、すべてのベンチに座る。
中腹。下山してくるトレランの人とすれ違う。
すごいなー、と思いつつ、ぼくも頑張って登る。
山頂。
山頂に到着からほどなく、先ほどすれ違った人が現れる。
「えぇぇ、何往復するんですか?」
「今日は二往復です」
「どれくらいのタイムなんですか?」
「30分くらいですね」
「まじスか?」
ぼくが相当頑張って1時間20分。そこを30分とか。
しかも、最初こそ息が上がっていたが、あっという間に呼吸が整い、フツーに会話。
こっちの息はまだ怪しいのに…。
とてもオレには無理だ。
2018年4月26日 一人で
小八郎岳&烏帽子岳
たとえば、あるミュージシャンの所属するバンドが解散する。
理由が「方向性の違い」などと発表される。
「けっ、カッコつけんなよ」
「カネの取り分で揉めたと正直に言えば良いのに」
などと思っていた。
すまない。方向性の違い、そういうこともあるかもしれない。
友人と山に登る。同じ目的地、楽しさの共有。そこに方向性の違いはない…。
ふと、同じ山に登るのでも、三者三様の違いがあるのか、などと思い始めている。
山を愛する西村くんは登山家と呼ぶにふさわしいし、米っちょは最近すっかりアスリートだ。ぼくはいつまで経っても観光客かなぁ、と。
「たまには海行きたい」
などと思ったり思わなかったり。
退屈な下山道、そんなことを考えていた。
6度目の烏帽子岳。雪で撤退ということもあったので、山頂に立つのは5度目。山頂で眺望に恵まれたのは初めて。雲ひとつない、霞もないクリアな360度の大絶景。
山頂で超ステキな単独登山女子に話しかけられてウキウキ気分も、「私と一緒だから晴れた」という奥さんの連呼で消し飛ぶ。
生活スタイルが変わって、今年はあまり登山できない。久しぶりのせいだろう、足が猛烈に痛い。季節外れの高温で、とんでもなく消耗。
疲れた。
2018年4月22日 奥さんと
伊吹山
とんでもない修行登山になってしまった。
7合目より上は、ガスっていてほぼなにも見えない。もちろん、山頂からの展望はゼロ。
山頂でおにぎりを食べている時から、なんとなく違和感があったが、下山開始からほどなく、お腹が痛くなりはじめる。
迫り来る便意。4合目までトイレはない。
途中、1人で歩いているにもかかわらず
「ヤバイ…」
と声が漏れてしまうほどヤバイ。
歩いてかいた汗が、脂汗にかわる。
なんとか、本当になんとか、ぎりぎりでトイレに駆け込む。
身も心も軽く、トイレから出てくる。
気を取り直して、下山。
足が痛い。それまでは便意で気にならなかったのか、あるいは急に痛み出したのかは定かではないが、足の裏が強烈に痛い。下山後、靴下を脱いでみると、ひどい靴擦れができていた。履き慣れた靴のハズなのに…。
1合目からは、靴擦れにプラスし、花粉症。目はかゆく、鼻水は垂れ、くしゃみが止まらない。もうなんの感想もない。
これだけツライ思いをし、ぼくが得たのは、伊吹山の山頂に立ったという事実のみ。
いらね。
2018年4月1日 一人で
赤岳
一週間ぶりの登山は、だいぶ楽。
一週間ぶりだからか、お天気に恵まれたせいか。
おそらく、その両方だろう。
「天気は下り坂。夜には春の嵐」
という予報の中、冴えない天気を覚悟していたけれど、最後までもつ。もつ、というより、写真のことを考えれば、最高の天気。
恐れていた風も、稜線に出てから時折強風にあおられもしたけれど、それもごく短時間。
「うわっ、強い風」
と思って5mも歩くともう止んでいるという。地形なのか気圧なのか。
「米っちょの赤岳愛が通じたかな」
と軽口を叩きつつ、山頂で360度の大絶景を堪能。
美濃戸からの赤岳登山は、いつも行者小屋からの帰路にウンザリしてしまう。
行者小屋到着時点で、気分的には登山は終わってしまうのだけれど、そこからが長い。そして、石がごろごろする歩きにくい登山道。そんなウンザリルートも、この日は一部を除きトレースありの雪道で歩きやすい。
そうは言っても、やっぱり疲れるけどね。
2018年2月28日 米っちょと