COLUMN

 


地獄への道は自粛で舗装されている

昔のカノジョに電話してみる。

「ヘイ彼女、オレと濃厚接触しない?」
「あんたバカぁ?あんたとは30年も前に終わってるでしょ」
「そこで焼け木杭に火ですよ。セカンドインパクト」
「ねーよ」
「オレのロンギヌスの槍をオマ…」
「ガチャッ!ツーツー」


すまない。控えめに言ってだいぶ脚色した。
そもそも、カノジョではなかった。
古い友人にメールしてみる。都内で薬局勤務の薬剤師。

「今のところ来局数が三割減かな」

とのこと。
やっぱりそのくらいになるか。
結構キツイ。

つい先日、

「♪コロナコロナコロナ急患」

とかって替え歌を唄ってたバカがいたけど、ホント許し難い。
ふざけてる場合じゃねーだろ。

昨日、となり街の同業者に用事があって伊那まで出かける。駐車場が分からなくて、だいぶ離れた場所にクルマを停めた。
散歩がてら歩いてみるか、と、往復で30分くらい。
首からさげたカメラで写真を撮りながら。
コロナ関連の張り紙。営業自粛か時短営業の告知。

地獄への道は自粛で舗装されている、のだろうか。
自営業者にとっては、ツライ日々が続く。
ぼくも、朝からカネのことばかり考えている。
 
 

2020年4月25日
 

 

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