COLUMN
人工知能
レシートに印字された「ラボプリント」を「ラブホフリン」に空目し、思い当たる節もないのに背筋が凍った。奥さんに「卒論」を執筆されないためにはどうするベッキーなのか、アタマを悩ませている亀田です。こんばんは。
おかしな空目をするくらい疲れているにもかかわらず、頑張って働く。働くしかない(キリッ
配達の車中、たまたま付けたラジオで、AI(人工知能)について、どこかの大学の先生が解説をしている。
なんでも「ロボットは東大に入れるかプロジェクト」というのがあるのだそうだ。
模擬試験では、すでに偏差値57.8。国公立大学33校を含む474大学でA判定が出ているとか。
おそらく、私の母校が突破されるのも時間の問題だろう。
…すまない。見栄を張ってしまった。我が母校は、すでに数年前から全入状態(←学部によります)。AI云々の次元ではない。無念だ。
ともあれ、AIの発達はめざましい。
AIが最も早く導入されたのは、迷惑メールのフィルタリング。現在ではほぼ100%の迷惑メールを排除できるらしい。
そういえば、ぼくも自らのサイト上にメールアドレスを公開して以来、膨大な数の迷惑メールを受け取ってきた。しかし、苦になったことはほとんどない。そして、恐らくその影響なのだろう。迷惑メールの数自体も随分と減ってきた。
2013年の13,594通がピークで、昨年は3,362通がごみ箱行き(オレ調べ)。フィルタリングの精度向上により、迷惑メールを送っても意味がない、ということになってきたのだろう。素晴らしい。
医療の進歩にも貢献しそうだ。
電子カルテの分析から、正確な診断が下されるようになってきた。
例えばガンの見落としなどを含めた、あらゆる誤診が限りなくゼロに近づくだろう。
病名の診断というレベルにおいて、医者はいらなくなる時代も近そうだ。これからの病院は、検査と手術のみを行う場所になるかもしれない。
医療の姿が大きく変わるとき、薬局はどうなっているのだろう。
これもラジオで言われていたことであるが、10~20年後には、いまある仕事の49%がAIによって代替可能になる、という調査報告があるそうだ。
もちろんこれは、いまある職業の半分がなくなるということではない。
例えば、弁護士。
法廷での弁論をAIが代われるわけではない。しかし、弁護士の仕事の大半は、過去の判例の検索だそうで、そういう仕事はAIが代替できるのだとか。
そういう意味での、半分の仕事、ではあるのだが。
いまから10~20年後、ということであれば、ぼくらの世代は、ギリギリAIと競争せずにすむかもしれない。
しかし、ぼくらの子ども世代では、確実にAIとの競争になるだろう。いや、競争にはならない。AIにできる仕事が、人間に回ってくることはないはずだから。
ラジオのアナウンサーが、少し悲壮感を漂わせつつ、先生に質問している。
「AIの苦手なことは何ですか?」
状況や常識を理解することは難しいのだそうだ。
この先、東大に合格するようなAIが開発されたとして、そのAIにとって、もっとも難しいこと。それは、
「少年ジャンプを読むこと」
擬音語擬態語だらけで、文字情報が圧倒的に少ないものの理解は、AIには難しいらしい。
ともあれ、我が子にはAI全盛の時代も、なんとか生き抜いて欲しいと思う。
「いいか、AIと同じ土俵で勝負しても勝ち目はない。AIが苦手な分野で生き抜け」
「あー」
「うー」
「どわわわ」
「ほんげぇぇ」
よし、これならAIと競合はしないだろう。
偏差値はだいぶ下がった気がするが。
2016年1月12日