100pt GALLERY
多彩な引出しの源は、閃きと撮影を楽しむ姿勢
ぼくがつけるなら、「ファミレス級写真」かな。いろいろあるけどどれも大してウマくない、という。別に自虐とか謙遜ってワケでもないんだけど…。
うん。「創作居酒屋」くらいにしとく?
カメダリョウの言葉
ぼくの周りにいる写真の上手な人。その何人かに訊いてみた。
「子どもの頃、美術得意だった?」
って。
その答えは、異口同音に「得意だった」と。
なるほど。
絵が上手かった人は写真も上手い。
これはもう、ほぼ間違いのないことのように思う。
で、子どもの頃のぼくはどうだったか。
参観日、親が学校にやってきて、教室や廊下に飾られた絵を見ていく。当時は40人学級。40枚並んだ中からぼくの作品を探すのは大変だっただろうと思いきや、
「一番ヘタクソなのを探せばオマエの絵だから」
とのこと。
確かに苦手だった。
幼少の頃から苦手意識はあったし、中学に上がって成績がつけられるようになると、5段階で「2」ばかりもらっていた。受験科目のいわゆる五教科は全部「5」だったから(←軽い自慢)、美術の不成績は際立っていた。
そんなわけで、写真も上手ではない。
それでも、37回投稿して23回掲載されている。そして、ついに100ポイント達成だ。感慨深い。
最初から気付いていたことだけれど、PPCは上手い順に選ばれているわけではない。だからぼくの作品も選ばれた。
ひねくれたものの見方を、良いように評価してくれたおかげだろう。ありがたい。
一方で、結局1位は取れなかったし、23回の掲載と言っても、その大半は「もうちょっとで入選」だった。
成果と課題と。
もうちょっと頑張ってみようか。
写真をクリックすると、大きなサイズで見られます。
テラウチマサトからの言葉
カメダさん、100ポイントおめでとうございます。
「達成がちょっと遅かった」との真意、理解しています。
カメダさんとの出合いは誌面ではなく、私が関わらせていただいた長野県駒ヶ根市における写真プロジェクトでした。「こまがね美しく撮り隊」という撮影チームの一員としてカメダさんも参加されていました。そのときのカメダさんは、斜に構え、どこか人を食ったような、いまのカメダ作品にも通じるアウトサイダーな空気満載。前列左から半身で私を睨みつけていた姿を覚えています。可愛かったです。そのカメダさんがいつのまにか「撮り隊」のリーダーとして存在を強くされていったのは、ひとえに写真と文章の力によるものです。
写真は、撮る視点やアイディア、撮影技術において。文章は、人とは違う観点での書き方において優れた特徴がありました。掲載作品を観てもわかるように、ウィットに富んだ作品、ペーソスを感じさせる作品、新たな撮影手法の作品等々と素晴らしい視点と同じく多才です。もともと上手い方だったのでしょうが、カメラの進化と共に並走し写真センスをアップさせてこられたことを感じます。
いまや駒ヶ根のエース。これからも「もっと上位にすれば良かった」などとあとで講評してしまうような、深く斬新なカメダ作品に期待しています。
コメントは、phat-ext より転載。
写真は、ぼくの企画した写真イベント(2013年3月、養命酒駒ヶ根工場にて)でのテラウチ先生。