COLUMN
長い名の会議
昨夜は飯島町主催の「新型コロナウイルス感染症に係わる飯島町医療・福祉関係対策会議」という会合に出席しました。
関係者勢揃いだからと言って妙案が出るわけでもなく、何かが決定されたわけでもない。「ZOOMでやれよ」みたいな声も上がったりで、有意義だったのかどうかはビミョーではあります。
ただ、個人的には他の施設の実情が聞けたことに意味はあったかな。
薬局なんかは、ある意味ノンキなもので、就業者から感染者が出た場合どうするか、という議題でぼくは
「ほかの薬局に行ってくださぁ~い」
みたいな回答をしちゃうわけです。
まあ他の薬局や医院だって、基本的には同様でしょう。なかなかそうは言いませんが。
ところが福祉介護施設の皆さんは、無責任にそんなこと言えない。
「デイサービスは休止」
くらいは言うんですけれど、入所者を放置するとか追い出すワケにはいかないですから。
じゃあ感染者が出ても変わらずに続けるのか、というと、これもまた恐らくそういうわけにはいかないでしょう。
結局、感染予防しかないということで、過酷なまでの対策。
「感染予防」派と「経済優先」派で世論は真っ二つ。
これ、どちらの言い分にも一理あって、どっちが正解とも決められないんだけど、仮に「経済優先」を選択した場合も(これまでのGoToも含めて)、福祉介護関係の皆さんはそこに参加しない、参加出来ないってことになるのでしょう。
一方で、恐らくだけど、福祉介護施設における感染予防対策の結果、日本の死亡率と重症化率は比較的低く抑えられているのだろうと思うのです。
最近あまり聞かなくなりましたが、一時は流行語のように叫ばれた「エッセンシャルワーカー」。たまに薬局も含めて言ってくれる人もいて、それはそれでありがたいんですが、まあでもね、薬局なんてコンビニよりも数が多いですから。半分くらい閉店したって、市民生活に重大な影響とまでは言えないわけですよ。
その点、福祉介護施設は、ひとつでも閉鎖されようものなら、入居者とその家族が重大な影響を受けることは明らか。その意味で、真のエッセンシャルワークなんだと思います。
会合に参加された福祉介護関係の皆さんは、例外なく疲れた顔。何かひとつでも気晴らしになるようなことがあれば良いんですが。
改めて思うケド、この度のコロナ禍、ホント厄介。
2020年11月25日