COLUMN

 


シンクロニシティ

「映画を100本観た」と書いたらハラクニがコメントくれて「砂の器」を観た、と。
「冒頭から、カメダ・カメダ・カメダ・カメダ・・・カメダ・カメダ・カメダ・・・人の名前?地名?って・・・なかなか集中できなかったよ!」
うるせー、バカヤロー。

早速ぼくも観た。
まぁ実際のところ、「カメダ・カメダ・カメダ・カメダ・・・」でしたね(汗
同僚刑事に「君はまだ亀田に未練があるのかね?」と聞かれた丹波哲郎、だまって頷く…
ってところが、胸熱でした。

映画のレビューはまたどこか別の所に書くつもりだけど、今回は原作の松本清張のこと。
と言っても、松本清張の小説は結構たくさん読んだとは言え、それももう20年以上前。詳細は憶えていない。詳細どころか、あらすじすら憶えてないや。
もっとも、超売れっ子だった松本清張自身も混乱していたそうで、連載を同時に抱えて書いていたときは、担当編集者が
「先生、この人物は他誌の登場人物です!」
みたいなことがちょいちょいあった、ということをどこかで読んだことがある。

だいたい、どれも同じパターンなんですよ。
ワンパターンなのに、そのどれをも読ませるんだから、偉大な作家なんですが。
で、その基本パターンは、事件は早々に行き詰まる。そこから、どう考えてもあり得ないような目撃談だとか、たまたま聴いたラジオで、みたいなハナシから事態が展開していく。
いやいやいや、さすがにあり得んだろ、と。
そんなこと、あるワケがない、と。

あったよ。あるんだよ。びっくりした。

もうすでに昨年になるんだけど、高校の同窓会報が送られてきた。
その中に、存じ上げない方ですが、卒業年次を見ればぼくより30も上の大先輩が寄稿している。
「「双子」の校歌」というのが、そのコラムだ。
要約すると、長野県伊那市にある我が母校。我が母校の校歌のメロディが、伊豆大島元町小学校の校歌とそっくりだ。それを、NHKのテレビ番組で偶然知った、という内容。

これ読んだ瞬間
「松本清張かよっ!」
って、一人でケラケラ笑った。

ネタにしようと、その同窓会誌も捨てずに取ってあったんだけど、すっかり忘れてた。
んで、この度「砂の器」を観て、思い出した次第。
「砂の器」は東北弁の亀田が出雲弁の亀嵩だったってオチ。伊那市と伊豆大島で同じメロディってのとちょっと似てる。
強引?
 
 

2020年5月16日
 

 

ページの先頭へ