BIRD WATCHING

 


鳥撮りの壁

鳥撮りを成功させるためには、いくつかの壁がある。
まず、これは当たり前のことだけれど、その鳥がそこにいなければならない。どんな名人も、いない鳥を撮ることはできないだろう。
つぎに、その鳥を見つけられること。これも当たり前のように思われるかもしれないけれど、これが難しい。声はすれども姿は見えず、というのが野鳥観察のデフォルト。
なんとかして見つけられたら、バードウォッチングなら成功だけれど、鳥撮りとなると、そこから先がまだ長い。
枝が邪魔する、暗くてシャッターが切れない。そもそも撮影に適した距離まで近づけない、等々。
数々の困難を乗り越えて、撮影に成功したときの快感。
人気ナンバーワンのヤマセミを撮るために、断崖絶壁にテントを張り、夜明け前から待つこと四時間。今日も空振り。ということを半年間ほぼ毎日繰り返して、やっと撮れた一枚。
感涙ものだ。